食事制限だけで体脂肪は操作できない

太ってくると、「まず揚げ物や炒め物を避けて、カロリーを控えて……」と考えがちです。そして、この選択は間違ってはいません。

健全な生活を営むうえで必要な3大栄養素といえば、炭水化物(糖質)、脂質(脂肪)、たんぱく質。そのうち、体脂肪に変わる率が高いのは、炭水化物と脂質です。たんぱく質は多くが体づくりに使われ、その過程で多量のエネルギーを消費するため体脂肪にはなりにくいのです。

そこで、体脂肪を増やさないためには、栄養バランスが偏らない程度に、炭水化物や脂質の摂り過ぎに注意すべきです。ただし、これだけで体脂肪が減ると思ったら、ちょっと甘い。たとえ、2キロ体重が減ったとしても、その内容が問題です。食事制限だけでは“体脂肪だけマイナス2キロ”は、ハッキリ言って無理なのです。運動を抜きにして食事制限だけ行うと、まず最初に減るのは水分です。

体を構成しているのは、主に水分、筋肉、脂肪ですが、いちばんに水分、さらに筋肉や骨などの体組織が次々と減っていきます。つまり、いちばん退治したい体脂肪は、ビクとも動かない状態、となるわけです。

体脂肪の合成は、インシュリンという、すい臓でつくられるホルモンによって促進されます。運動で積極的に体を動かせば、このインシュリンの作用を抑制し、脂肪合成をゆるやかにできるようになります。

食事で体脂肪の蓄積を抑え、運動で筋肉をしっかり鍛えて、体脂肪を燃やしやすい体をつくる。これで、はじめて筋肉や骨を減らさず、体脂肪のみ減らすことができるのです。