バイク便や小包で現金受け渡し

振り込め詐欺グループは、凍結される口座が多くなると、バイク便を利用するなど、口座を使わない方法も考えるようになりました。

通常の振り込み詐欺と同様、まず電話をかけて金を無心したうえで、被害者に対して次のように細々とするのです。

「◯時にバイク便を向かわせる。紙箱に現金を入れて粘着テープで巻いて、あて先と送り主は書かず、中身を聞かれたら「書類」と答えて、それ以外の余計な会話は一切しないように……」。バイク便業者は、ふつう、顧客の身元や荷物の中身を確認することはないため、現金はまんまと詐欺グループの手に渡るというわけです。

あるいは、小型小包を利用したケースもありました。こちらも、バイク便と同様、中身を確認されることありません。品名に「書類」と書いておけばいいのです。詐欺グループは、こうした小型小包を他人名義の私設私書箱などに送らせていました。

だます手口の「劇場型」テクニックも、時を経るにつれて、どんどん巧妙になってきています。事前に、新聞記者やテレビ局の記者を装って「お宅の息子さんが交通事故を起こしたようですが」と電話をかけて信用させるとか、電話をかけているあいだに救急車の擬音を鳴らして臨場感を持たせるなど、振り込め詐欺グループは、さまざまな工夫を凝らしています。