皮膚のうるおいを保つ3つの成分

皮膚の乾燥は、皮膚のうるおいを保つ角質層の3つの成分が年齢とともに低下することが原因で起こります。その3つの成分とは……。

まずは天然保湿因子(NMF)です。これは角質細胞がもともと持っている天然の保湿成分で、主にアミノ酸や尿素などの成分から構成されています。これらが角質細胞に相乗的に働いて、肌にしっとりとした潤いを与えているのです。

次に角質細胞間脂質です。これはコレステロールや脂肪酸など、セラミドを主体にした脂質分子で、水分子とともに多重層構造をなして角質の保水をし、肌の潤いを保っています。角質細胞が120層も積み重なった間に、独特の形状で張りめぐらされており、ラメラ構造などと呼ばれています。

3つ目が皮脂です。これは文字通り皮膚表面の脂分で、汗などの水分といっしょになって皮脂膜をつくります。この膜が、皮膚の表面を覆い、乾燥しないようにフタの役割を果たしています。まさに「天然のクリーム」といったところです。

こうした3つの成分は、20歳を過ぎるころから次第に減少していきます。これが皮膚の乾燥の原因になります。乾燥がすすめば皮膚の表面の角質層も渇き、はがれやすくなります。

角質層が必要以上にはがれ落ちれば、皮膚表面に隙間が生じ、この隙間からさらに水分が蒸発していくようになります。こうして皮膚は乾燥の悪循環に陥り、表皮はどんどん薄く、固くなってしまいます。後々には、次から次へと小ジワができていくことになります。